【接戦を制する勝利の方程式】中学受験で3人に2人が第一志望校に合格する塾が教える、保護者だけが実践できる合格可能性倍増法


目次

0 はじめに

1 今回の話の概要

2 合格者平均点、受験者平均点、合格最低点の見方

3 合格者平均点と受験者平均点の間にどれくらいの受験者がいるのか

4 合格者平均点と受験者平均点の間にいる受験者とは

5 結論

動画はこちらからどうぞ

はじめに

6年生の保護者は入試を目前にひかえ、6年生以外の保護者は入試を何年後かにひかえ、不安が尽きないことと思います。

そこで、そうした保護者の不安を少しでも和らげるために、第一志望校に合格するのは3分の1だと言われる過酷な中学受験で、合格可能性を倍増させる方法を公開させていただきます。

いろいろ疑問に思われるかもしれません。

そのような魔法のような方法が本当にあるのですか?

あります。

たしかに、私が以前勤務していた大手塾では、第一志望校に合格する生徒は全体の3分の1以下でした。

ですが、私どもの小規模塾では、実際に3分の2の生徒が第一志望校に合格しています。

少人数でごまかしようがありませんので、本当の話です。

では、あなたの塾に通わなくてはならないのですか?

いいえ。

大手塾では、科目ごとに講師が変わり、生徒の生の学力をトータルに把握できないので、これから公開する方法を実践できません。

しかし、保護者なら、それができます。

1 今回の話の概要

今回の話の概要を述べさせて下さい。

今回は、合格者平均点、受験者平均点、合格最低点について説明させていただきます。

特に合格者平均点と受験者平均点の差に注目します。

そうすることで、受験の合否を分けるのは一体何かということを明らかにします。

受験の合否を分けるものの正体がわかれば、合格するためには何をすればよいのかが自ずとわかります。

言い換えますと、ピントの外れた受験勉強に時間を空費しないためには、受験の合否を決するものをは何かということをしっかりと理解する必要があります。

2 合格者平均点、受験者平均点、合格最低点の見方

では、早速、各学校が発表している合格者平均点、受験者平均点、合格最低点について説明させていただきます。

これらは各学校のホームページや出版社から出ている過去問などに記載されています。

例えば、開成中学校の例を見てみましょう。

開成中学校を取り上げたのは偏差値が高いからではなく、受験者数が2/1校の中でもっとも多いからです。

開成中学校の2023年度の受験者数は1,193人で、合格者数は419人です。

倍率は2.8倍です。

合格者平均点と受験者平均点の差は4教科310点満点でジャスト30点です。

各教科の合格者平均点と受験者平均点の差は算数が14.7点、国語が6.6点、理科が4.6点、社会が4点です。

なお、開成中学校の場合、各教科の満点が算数・国語各85点、理科・社会各70点で、やや変則的です。

ただ、合格者平均点と受験者平均点の差という点から見た場合、他の中学校と大差はありません。

ほとんどの中学校で算数が10~20点差、国語が10点差以内、理科・社会が各5点差以内です

問題数で言い換えますと、各教科2~3問差ですので、合格者平均点と受験者平均点の差は大きくないと言えるでしょう

なお、合格最低点、いわゆるボーダーは、開成中学校の場合もそうですが、合格者平均点と受験者平均点の間に位置します

3 合格者平均点と受験者平均点の間にどれくらいの受験者がいるのか

続いて、合格者平均点と受験者平均点の間にどれくらいの受験者がいるのかということを見ていきましょう。

第1志望校が集中する2/1校の倍率は、開成中学校の場合と同様、ほとんどの学校でおよそ3倍です

つまり、上位3分の1が合格するということです

ということは、合格者平均点以上の受験者は、得点が合格者の半数以上の受験者、上位3分の1の2分の1、つまり上位6分の1の受験者ということになります

一方、受験者平均点以上の受験者は、得点が受験者の半数以上の受験者、上位2分の1の受験者です

よって、合格者平均点と受験者平均点の間、ボーダー付近には、(受験者の2分の1)-(受験者の6分の1)=(受験者の3分の1)が集中していることになります。

4 合格者平均点と受験者平均点の間にいる受験者とは

では、合格者平均点と受験者平均点の間、ボーダー付近にいる受験者とはどのような受験者なのでしょうか?

合格者平均点以上を取る受験者のほとんどは、その学校がおさえ校です

おさえ校とは、何回受験しても、ほぼ毎回合格できる学校のことです。

他方、受験者平均点を大きく下回る点数しかとれない受験者は、その学校、いわゆるチャレンジ校を何回受験しても、合格の可能性がほとんどありません

実際に入試直前に過去問を解かせてみて、受験者平均点を大きく下回る点数しかとれない場合、その学校にはほとんど受かっていません。

両者と違い、ボーダー付近にいる、全体の3分の1の受験者は、受かる可能性も十分にあれば、落ちる可能性も十分にある受験者です。

さきほど言いましたように、合格者平均点と受験者平均点の差は、問題数で言い換えますと、各教科2~3問差でしかありません

現場での経験上、ボーダー付近の2~3問分の失点は、ミスもしくは解けるはずなのにその時はなぜか解けなかったということでほぼ説明できます

実力の差あるいは地頭や勉強量の差では決してありません

合格者平均点と受験者平均点の間にいる受験者は、ほぼ全員、実力が伯仲していて、受かる可能性も十分にあれば、落ちる可能性も十分にあるのです

5 結論

結論を述べましょう。

以上のことから、合格の極意とは、実力の差ではない各教科2~3問差の戦いをいかに制するのかということでしかないのです。

逆転合格は実際にはあまりありません。

逆転合格が誰にでも可能であるかのように宣伝する塾のことは信用しない方がよいでしょう。

逆転合格には個々の状況に応じた条件が必要なのです。

では、合格のためには具体的に何をすればよいのでしょうか?

ミスをできるだけ減らし、解けるはずの問題を入試本番で確実に解くことができるようにすることで、たとえ学力が伸びなくても、合格可能性は飛躍的に向上します


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